競馬用語集

競馬には、さまざまな専門用語がある。そこで今回は、使う頻度の高い基本的な競馬用語を中心に紹介していこう。これを知らないと、競馬場で飛び交う言葉すべてが謎の呪文に聞こえてしまうから気をつけるんだぞ!

人や馬に関する競馬用語

「まず紹介するのは、競馬にたずさわる人物や馬に関する競馬用語だ。どれも非常によく使われる言葉だから、しっかりとおぼえてしまおう。

人と馬

●馬主
競走馬を購入して所有するオーナーのことさ。個人の場合もあるし、法人や組合の場合もある。馬主登録には資産や年収などの審査に合格する必要があって、ハードルは高いといえるね。ちなみに、読みは「ばぬし」「うまぬし」のどちらでも正解だけど、「うまぬし」のほうがベターかな。

●調教師
馬主から競走馬を預かって管理し、調教をほどこす人だよ。いうなれば馬のトレーナーさ。調教師になるには免許が必要で、厳しい試験があるんだ。「テキ」という用語で呼ばれることもあるね。

●厩舎
調教師の拠点で、競走馬を預かって管理・調教をするための施設であり組織さ。JRAだと関東では茨城県の美浦、関西だと滋賀県の栗東に存在する。

●厩務員
競走馬の世話をする人のこと。厩舎に所属していて、調教師の指示で担当馬の身の回りの世話をするんだ。競馬学校で半年間学ぶことが義務づけられているよ。

●騎手
競走馬の背に乗って操縦する人。JRAでは競馬学校で学ぶ必要があって、実は国家資格なんだよ。他にも「ジョッキー」「鞍上(あんじょう)」「ヤネ」「乗り役(のりやく)」などと呼ばれることもある。

●牡馬・牝馬
馬の性別のことだね。「牡馬(ぼば)」は男で、「牝馬(ひんば)」は女。「おすうま」や「めすうま」なんて呼ばれることもある。

●馬齢
馬の年齢のことさ。競走馬は生まれた年が「当歳(とうさい)」と呼ばれ0歳扱いになる。年が明けて1歳、翌々年が2歳・・・と加算されていくんだ。人間でいう20歳前後が、馬の4歳はじめあたりといわれているね。

●脚質
その競走馬が得意とする走り方や戦法のこと。だいたいは「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4つに分類される。

・「逃げ」はその名の通りスタートからずっと先頭でゴールを目指す馬。
・「先行」は逃げ馬のすぐ後ろや3~4番手ぐらいに位置し、最後に逃げ馬を交わしてゴールしたい馬。
・「差し」は隊列の中団ぐらいに位置取って、徐々にポジションを上げながら直線でスパートしてゴールを目指す馬。
・「追い込み」は隊列の最後方付近に位置取り、直線でスパートしてゴールを目指す馬。

脚質には馬の性格や脚力も関係しているから、そういう要素を加味しながら予想すると更に競馬が楽しくなるぞ!

●末脚
ゴール前における競走馬の伸び脚で、「すえあし」と読む。ゴール前で鋭く伸びる馬のことを「末脚が切れる」なんていうこともある。逆に、ゴール前の伸びがにぶい馬は「末脚が甘い」といわれたりね。「差し」や「追い込み」の馬によく使われる用語かな。

●脚色
馬の走りの確かさを表現する場合に使う。ゴール前でしっかりと力強い走りをしているなら「脚色がよい」、逆にだらしのない走りなら「脚色が悪い」なんてね。

●鉄砲
長期の休養明けでレースに出走することを意味する用語だよ。たとえば、長期の休み明けで出走した時に成績が良い馬を「鉄砲が効く馬」と呼ぶんだ。

●出負け
スタートでやや出遅れること。出負けではなく「出遅れ」と呼ばれる場合は、大きく出遅れた時だね。スタートで立ち上がって大出遅れした場合は「アオる」「アオった」と呼ばれる。

●入れ込む(イレ込む)
レース前に競走馬が極度の興奮状態となり、落ち着かない様子をいうんだ。ひどい発汗や、口から泡を出したりなんてこともある。そういう馬はレース前に消耗しきってしまい、能力を出し切れないことが多いんだよ。

予想でよく使う競馬用語

ここでは予想をする際によく出てくる競馬用語を紹介しよう。出馬表や競馬新聞で使われたり、テレビで見かける専門家や予想家もよく使う言葉だから、早く使いこなせるようになろうな!

予想する人

●前走
今回走るレースの1つ前。つまり、前回走ったレースのことだね。競馬の予想では、この「前走(ぜんそう)」を重視する人が多いんだよ。

●馬場
競走馬がレースをしたり、調教をしたりするコースのことさ。レースで使う馬場は、芝もあればダートもある。

調教で使う馬場はもっと多彩で、芝とダートの他にも木くずを敷きつめたウッドチップコースや、化学繊維などを混ぜたポリトラックコースなんてのもあるぞ。

●馬場状態
馬場コンディションのこと。レースで使われる表現は「良(りょう)」「やや重(ややおも)」「重(おも)」「不良(ふりょう)」の4つ。馬場に含まれている水分量によってJRAが判断し、公表しているよ。

●ハロン
カタカナだけど、実は和製英語さ。我が英国にはない言葉だから最初は驚いたよ!正式な表記は「furlong(ファロング)」だけど、色々とオトナの事情があってハロンと呼ばれるようになった。1ハロンは約200mだから、10ハロンだと約2000mってことになるよね。

●上がり
レースや調教で、スタート直後を「テン」、中盤を「なか」、終盤を「しまい」や「上がり」と呼ぶんだ。たとえば“上がり3ハロン”なら、ゴールまで残り600m地点からだね。

●斤量
負担重量を意味する競馬用語で「きんりょう」と読むぞ。昔、負担重量に「斤」という単位を採用していたのが語源だ。今は「kg(キロ)」が採用されていて、馬柱ではよく騎手名の近くに表記されている。

連対
元々はレースで2着以内に入ることだけど、3連複や3連単が登場してからは3着以内に入る意味で使う人もいる。正しくは前者だけど、使い方に個人差があるのはたしかだね。

●連下
2着を狙える馬に使う競馬用語だったけど、こちらも3連複や3連単の登場で3着を狙える馬に使う人も増えてきた。現在はどちらでも使われるかな。

クラシック
競走馬が一生に一度しか出走できない特別なG1レースのことだよ。3歳牡馬だけが出走できる「皐月賞」「東京優駿(別名ダービー)」「菊花賞」と、3歳牝馬だけが出走できる「桜花賞」「優駿牝馬(別名オークス)」の5つがクラシックさ。英国のクラシックレースをモチーフに創設されたんだよ。