レースはどう選べばいいの?
競馬ってのは、1日あたり12レースおこなわれるんだ。それだけ多いと、まずどんなレースを選んで買えばいいか迷うよね。
もちろん、全レースの馬券を買ってもかまわないさ。でも、最初からそれじゃあ財布がすぐスッカラカンだろうし、さすがに紳士ではない。
だから、まずはビギナ-でも買いやすいレースに的を絞ってみるのもいいだろう。そこで今回は、狙いやすいレースの選び方についてレクチャーするぞ。
どのクラスを選べばいいの?
JRAのレース体系はピラミッド状になっている。最初はどの馬も新馬戦でデビューし、各クラスをどんどん勝ち抜いて頂点のGⅠレースを目指す仕組みなのさ。
レースのピラミッドは、『条件クラス』の上に『オープンクラス』があって、条件クラスはひとつ勝つごとに上のクラスにステップアップできる。そしてオープンクラスまで上がると、今度はGⅠを狙えるチャンスが出てくるんだ。
●新馬戦と未勝利戦
条件付きの馬同士でレースするクラスを『条件クラス』というのだよ。ここはデビュー戦の馬や、まだ1勝もしていない条件の馬が走るクラスだね。新馬戦は別名「メイクデビュー」とも呼ばれているよ。
●500万円以下
1勝すると、このクラスに上がることができる。レースの収得賞金が500万円以下ってのが、このクラスに出走できる条件さ。
●1000万円以下
2勝すると上がるクラスだよ。収得賞金が1000万円以下の馬だけが出走できる。このへんから、だんだん出走馬のレベルが高くなってくるぞ。
●1600万円以下
3勝すると上がるクラス。収得賞金が1600万円以下なら出走可能だよ。あと1勝するとオープンクラスだ!
●オープン特別
ついにオープンクラス!オープン特別とは、オープンクラスの登竜門的なレースさ。ここで力をつけてGⅠへの足掛かりにするんだ。
●GⅢ
「G」はグレードで、グレードレースってのは重賞のこと。GⅢはグレードスリーと読むから、おぼえておくようにな!重賞ランクの中では一番下で3番手という意味もある。GⅠを目指す馬が、更なる強豪と戦う場所だよ。
●GⅡ
さあ、もうすぐGⅠだ!GⅡはグレードツーと読む。重賞の中では2番手の存在だね。グレードが高いから、頂点を目指す馬の予備軍が出走したり、頂点レベルの馬が出走することも珍しくないんだ。
●GⅠ
競馬における最高峰のレースで、読み方はグレードワン。すべての馬がここを目指すけど、ほんのひと握りしか到達できないスゴイ場所なんだ。有名な「ダービー」や「ジャパンカップ」「有馬記念」なんかも、このGⅠなのさ。
条件クラスに一部の例外はあるけど、原則的にはこのようなクラス分けがされている。特にGⅠは最強の馬たちが集まるから注目度も高いし、すごく盛り上がるんだ。だから、どのレースを買うかで迷ったら、まずはGⅠレースを買ってみるのがいいんじゃないかな。
芝とダートはどっちを選べばいいの?
競馬には、芝レースとダートレースがある。芝レースは馬にとって走りやすいから、速いタイムで走破できるのが特徴だね。
それだけにスピード感があってレースの決着も速い。その上、緑のターフを疾走するサラブレッドの姿はまさに芸術品なのだよ。
いっぽうダートレースは、コースにたくさんの砂が敷かれていて、走るのにかなりパワーが必要なんだ。想像してごらんよ、キミだって砂浜で走るとすごーく走りにくいだろう?砂を巻き上げながら走る馬の姿は圧巻で、これもまた競馬の醍醐味といえる。
どちらが買いやすかと聞かれれば、好みの問題かな。どちらも相応の魅力があって、馬券の難易度も大きくは変わらないからね。
レース距離はどれを選べばいいの?
JRAのレースは最短1000m~最長3600mまである。(障害レースを除く)たとえば、オリンピックの陸上競技を思い出してみてくれ。短距離選手は筋肉ムキムキで、長距離選手は細身だろう?
面白いことに、競馬も同じなんだ。距離の短いレースが得意な馬は筋肉質で、距離の長いレースが得意な馬はスラリとスマート。そんな部分に注目しながらレースを観戦するのもいいかもね。
ただ、短距離戦はスタートで失敗するとレースの結果に影響しやすくて大変!長距離レースもみごたえはあるけど、番組数が少なくて馬券を買う機会が限られる。
そう考えると、まずは1600~2000mぐらいのレースを買ってみるのがオススメかな。とにかく番組数が多いし、1日の半数以上はその距離でおこなわれているんだから。