海外のレースって?
「凱旋門賞で日本馬が勝てない…」
「海外のビッグレースで日本馬が優勝した」
「あの馬が海外遠征するらしい」
日本馬が海外のレースに参戦する事が珍しい事ではなくなってきた昨今だが、日本馬が海外のビッグレースで勝利するのは非常に大変だ。そもそも海外のレースってどういうものがあって、何がビッグタイトルでどんな特徴があるのかって知らない人も多いだろう?
日本は世界的に見ても競馬先進国だから、海外競馬に注目するよりも国内のレースに注目してしまうんだな。だが、ちょっと待って欲しい。日本競馬はもちろん最高だが、海外の競馬も最高に面白くてクールなんだ。
この記事では海外のレース事情について紹介していくぜ。日本だけじゃなくて海外の競馬にも興味があるという競馬通は是非チェックしてくれ。ワールドワイドの視点で競馬を楽しむ事も競馬ファンの醍醐味の一つだぜ?
そもそも何が違うんだ?
海外競馬と日本競馬は何が違うのかさっぱり分からないって人も多いだろう。簡単に説明すると、海外の競馬場は広い、日本の競馬場は小回りコースが多いんだ。これだけ聞くと別に大した事がないように感じるかもしれないが、広いか狭いかは大きいんだ。狭いコースの方が枠順や展開による優劣がつけやすいという特徴があるな。だから日本では内枠が有利と言われているが、海外では別に外枠でも内枠でも大して気にしないっていうケースが多いんだ。
勝ちタイムで見ると日本競馬は世界でもトップクラスだ。勝ちタイムが日本馬の方が速いなら海外のどこに行っても勝てるんじゃないかと思うかもしれないが、その答えは断言できるがNOだ。日本の競馬場でタイムが早くても海外の競馬で勝てるっていう訳じゃないんだ。それはなぜか…
日本の競馬場はタイムが出やすい馬場になっている場合が多い。オーバーシード芝っていう芝の種をまく技術を採用している競馬場が多いから、芝が固くて短いんだ。維持コストをかけて馬が走りやすいような環境を日本は整えているが、海外はそうではない。非常にタフな馬場になっているケースが多いから、日本馬のようなスピードを競っている競争馬は海外では勝ちにくいと言われているな。簡単に言うと、海外では体の強いがっしりとした体力のある馬が強いんだ。日本の馬は速いけど強さはないっていうのが現状だ。
後は国によって考え方とか人気レースが違うっていう特徴もあるんだぞ。日本ではダートよりも芝レースの方が人気だよな?人気のG1はほとんどが芝だ。有馬記念もジャパンカップもダービーも全部が芝だ。だけどアメリカでは芝よりもダートの方が人気が高いって知ってたかい?アメリカで一番人気のケンタッキーダービーもダートだし、アメリカの競馬場はほとんどがダート競馬メインで開催されているんだ。
イギリスでは平地よりも障害が人気だったり、海外のG1は賞金に不服だったりするとすぐに登録を回避して2頭でもレースを始めたりするケースもあるぞ。この辺りの考え方も日本と海外では大分違うという印象だよな。ここまでは良いかい?
世界のG1レース格付けランキング
IFHA(国際競馬統括機関連盟)は世界の競馬レース(G1)の格付けを行っているって知っていたかい?ランキング形式で毎年トップ100まで発表しているんだけど、ここで100レース書くのは大変だから、上位10レースを紹介していこう。
- 凱旋門賞(フランス)
- キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス(イギリス)
- ドバイワールドカップ(UAE)
- ブリーダーズカップクラシック(アメリカ)
- ジョージライダーステークス(オーストラリア)
- クイーンエリザベスステークス(オーストラリア)
- インターナショナルステークス(イギリス)
- プリンスオブウェールズステークス(イギリス)
- チャンピオンステークス(イギリス)
- ドバイターフ(UAE)、ペガサスワールドカップ(アメリカ)
1位は文句なしの凱旋門賞だな。過去5年間で4回もランクインしている名実共に世界の頂点に君臨するレースだ。日本馬が何度挑戦しても勝てない凱旋門賞…2019年もダメだったな。悔しいぜ…!
24レースがランクインしたイギリスが国別では1位、22レースがランクインしたオーストラリアが2位、アメリカが3位で日本が4位だ。ん?日本のレースがどこにものってないって?
安心してくれ。日本のG1レースだって世界的に見てかなり高い評価を受けているぞ。日本の競争順位は以下のようになっている。
- 14位:ジャパンカップ
- 17位:天皇賞(秋)、有馬記念
- 47位:大阪杯
- 52位:天皇賞(春)
- 62位:安田記念
- 67位:東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、マイルチャンピオンシップ
- 76位:宝塚記念
トップ100にこれだけ日本のレースが入賞しているぞ。やっぱり世界の有名馬が参加する事ができるジャパンカップが上位にランクインしているな。日本は自国の馬しか参加する事ができないレースが多いから順位は下の方なんだ。上位にランクインしていレースは海外の馬が参戦できるからポイントを稼ぎやすいんだ、これは仕方ないな。
とにもかくにも凱旋門賞はやはり最強だ。レースの格、知名度、名誉。どれをとっても世界一の競馬レースと言っても過言ではないだろう。過言であるとは言わせないぜ?
世界のG1レース賞金ランキング
日本のG1レースで最も高額な賞金は3億円の有馬記念だ。これも十分に凄い賞金額なんが、これとは比にならない位に賞金額がベラボウに高いレースが海外には沢山ある。ここからは驚愕の世界G1レース高額賞金ランキングを発表していくぜ。アメイジングなレースばかりだから、みんな心臓飛び出し注意だぞ(笑)
- ドバイワールドカップ:賞金総額13億2000万円。1着7億9200万円、2着2億6000万円、3着1億3200万円。
- ジエベレスト:賞金総額10億4000万円。1着4億8000万円、2着1億6800万円、3着9600万円。
- ペガサスワールドカップ:賞金総額9億9000万円。1着4億4000万円、2着1億3750万円、3着9900万円。
- ドバイシーマクラシック:賞金総額6億6000万円。1着3億9600万円、2着1億3200万円、3着6600万円。
- ドバイターフ:賞金総額6億6000万円、1着3億9600万円、2着1億3200万円、3着6600万円。
- 凱旋門賞:賞金総額6億5000万円、1着3億7141万円、2着1億4859万円、3着7429万円。
どうだ?凄いだろ?有馬記念とジャパンカップの賞金3億円がこの上位ランキングに入らないんだぜ。さらに飛び抜けてしまうのが1位のドバイワールドカップの賞金約8億円という飛び抜けた数字だ。サラリーマンの生涯平均収入が…いや、計算すると寂しい気持ちになるからやめておこう。
ちなみにドバイワールドカップはヴィクトワールピサっていう馬が1着になった事があるだけで、他には日本馬で1着になった事がある馬はいないんだ。その時の賞金は4億8000万円程だったから今とは3億円も違うが、それでも十分凄い数字だよな。
国内レースでは最高額3億円の有馬記念だけどドバイで勝てば一気にその倍以上の賞金額をゲットできるという事で、日本馬が海外の賞金が高いレースに参戦する頻度が上がっているというのは分かるよな。
海外の注目レース
海外で開催されているG1レースが多すぎてどれに注目したら良いか分からないって?それじゃあここからは海外でこれだけは注目しておけっていう注目レースを紹介していくとしよう。
もちろん日本馬が出走する海外レースは注目だが、例え日本馬が出走していなくてもチェックしてほしい海外のレースは沢山あるんだ。その中から厳選して紹介していくぜ。
海外のダービー
日本でもダービーは特別な位置づけにあるのは皆知っているよな?世界の競馬関係者の格言で「ダービー馬を育てるのはその国の大統領になるより難しい」っていう格言があるくらい、ダイエット-ビーっていうのは海外でも特別な名誉と格式がある最高峰のレースと言われているんだ。
海外で開催されている特に要チェックのダービーを紹介していくぞ。
- ケンタッキーダービー(アメリカ)
- ダービーステークス(イギリス)
- ジョッケクルブ賞(フランス)
- UAEダービー(UAE)
- 香港ダービー(香港)
- オーストラリアンダービー(オーストラリア)
- クイーンズランドダービー(オーストラリア)
特に注目されているのがこのレースだな。ダービーで勝利した馬は凱旋門賞を狙ったりするから、日本馬と激突する機会も多いんだ。上のダービーで勝利した馬は特に要チェックしておくと良いぞ!
日本馬の出走が多い海外の有名レース
海外の有名なレースは日本馬が出走する機会が多いんだ。日本の競走馬は世界でも注目されている馬が多いから、出走するとレース自体が盛り上がるから主催者も参加してほしいと考えているのも要因だな。
特に日本馬の出走が多い海外の有名なレースをチェっクしていこう。
- 凱旋門賞
- ドバイ国際競争(ドバイ・ワールドカップ、ドバイ・シーマクラシックなど)
- 香港(クイーンエリザベス2世カップ、チャンピオンズマイル、香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズ 、ドバイゴールデンシャヒーン)
他にもイギリスの大きなレースなども注目だが、やっぱり外せないのは凱旋門賞だな。毎年多くの日本馬が参加しながら優勝できない因縁のレースでもある。世界一の称号を得る為にも、いつの日か日本馬も優勝してほしいものだぜ。
まとめ
日本だけじゃなくて海外でも高い注目を集めている競馬は日本と海外で全く別物と言うくらい違うものなんだ。日本馬が海外に挑戦するのは遠征も大変だし、そもそも馬を飛行機に乗せないといけないしな。海外遠征が苦手な馬っていうのも多くいるんだ。
日本競馬だけじゃなくて海外競馬を楽しむ事ができるようになると更に競馬を楽しめるようになるぞ。エネイブルやもう引退してしまったけどウィンクスとか、海外の化け物と呼ばれている馬の動向をチェックするのも良いだろう。
日本だけじゃなくて海外レースもチェックして、今より更に競馬を楽しもう!